会社案内

老舗として伝統を大切に、良き新しいものも取り入れる。
山田松香木店の歩みと取り組みをご紹介いたします。

SDGsへの取組

地球環境の劣化が急加速しているいま、SDに対する社会の取組も更にスピードアップしなければなりません。
SD実現には多くのルートと多くの取組がありますが、我々の伝統的香りの分野で何が出来るのか?
弊社の場合は以下の点が柱になると考えます。

香原料

弊社は、江戸時代明和年間に、唐物薬種業から香木薫香業に軸足を移しましたが、令和の今も薬種業を継続しています
その為、香原料は全て薬種由来の薬系素材を使用し、平安時代から続く香木主体の「日本の香文化」を、その発祥・発展の地で、正統に継承すべく研鑽を重ねて参りました。
一方、明治以降、国内で新たに使われ始めた香原料は、化学香料が多く、これは自然環境に負荷を掛けかねません。
我々はごく一部の商品を除き、伝統にもとづき、天然香料のみを使用し調香しています。

聞香スタイル

香を聞くのに温度と湿度は重要なポイントです。
香原料には、最も良い香りを引き出す適温があり、調合香も同様です。
古来、人々はこれを熟知し、薫物や香木を聞く温度は、香料自体が焦げずに香りが出てくる温度、つまり幽かに香煙が立つ程度が良く、香材にもよりますが、150℃以下であれば香材自体が焦げる事もなく、しかも環境に優しく香りが楽しめます。
このような香りの鑑賞法を我々は提唱してきました。
電子香炉Kiokaは、その一例です。

沈香植林事業

沈香や伽羅の採取量は、戦後、需給関係と自然環境の悪化により、50年後の1995年頃には、良質品は産地から姿を消してしまいました。
その対策として、旧産地に沈香樹を植林し、その内部に沈香・伽羅が形成される事を目指しています。
手法として、樹幹にドリルで穴を開け、雑菌を埋め込むのが一般的ですが、人工的であり、良品は形成されません。我々は原木を自然に任せる手法で見守り、長期を要しますが、近未来の収穫を目指します。
しかし、良質の沈香・伽羅の形成には多くの環境条件が必要で、その幾つかはすでに修復不可能であり不明点も多く、良質品の形成は困難と思われますが、希望は持っています。
また、植林を拡大する事は、緑化という点で環境に貢献でき、今後も積極的に取り組んでいきます。

包装資材

香原料・聞香スタイル・植林等につき、SDGsへの取組を継続して参りましたが、当然容器や包装類についても同様で、再生可能資材のフル活用を目指し、不適品を減らしてきましたが、更にスピードを上げていきます。また、過剰な包装を廃し、シンプル化にも取り組んでいます。
また、製品関連のみならず、社内のあらゆる部署でも同様の取組を進めています。

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