老舗として伝統を大切に、良き新しいものも取り入れる。山田松香木店の歩みと取り組みをご紹介いたします。
当社は江戸時代より"日本の香り"の伝承にもとづいた物づくりを心がけてまいりました。六世紀に香木が日本に漂着して以来、日本においては香木をはじめとした草木花など自然由来の香原料を中心とした"日本の香り"文化が始まりました。香木をはじめ香りの元となる原料の多くは海外からの渡来品でした。我々日本人は、奥ゆかしさや慎ましやかが内在する日本独特の感性により解釈し、それらの香りを醸成し、日本における香りの文化を創ってきたのです。
弊社は現代において、日本古来からの香り文化に対する感覚を忘れることなく、天然原料に拘ったものづくりを真摯に続けております。それは日本的感覚に基づいた"感覚を研ぎ澄まして鑑賞する香り"であり、世界的観点からみると非常に珍しいものとなります。その点が近年国内外で非常に高い評価を受けるとともに、飽和した品質・サービスに更に差別化を加える一要素としても大きく注目されております。古き良き伝統的な概念は大切に保存すべきこととして確実に伝承する一方、現代のライフスタイルに合わせた"香りのかたち"を的確に皆様にご提案し、誠心誠意をもってお届けする。そしてその香りをもって皆様を少しでも豊かなものにすることが、我々の願いであり使命でもあると考えております。
経営におきましても"近江商人の三方よし"理念に基づきまして、お客様に対して良きサービスおよび製品を高いコストパフォーマンスにてお届けすること、社会や市場に対しての持続的な貢献が可能であること、私どもが継続的な向上活動を実践するための仕組みを作っていくこと、この三点を信条としております。その全ての源は弊社員の能力・意識の向上によりもたらされると考えておりまして、それは高い社員満足によって実現できることだと信じております。更に申し上げますと、その先の"社員幸福"を高めることが重要課題のひとつと捉え、社内業務体制・福利厚生などの向上をもって幸福度を高めるべく日々努力しております。その幸福が確固たる土台となりまして、弊社に関係する全てのステークホルダー(利害関係者)に対して相乗的効果とともに幸福をもたらすことが出来ると信じ、企業活動に邁進する次第でございます。
代表取締役社長 山田洋平
